3月1日はブルガリアでは「ババマルタ」と呼ばれる健康と幸福を願う伝統的なお祝いの日です。
この日は「マルテニッツア」と言う赤と白で編まれた飾りを家族や友達、知り合いの間で交換し合います。
赤は厄除け、白は健康を意味し、もらったマルテニッツアを手首や上着などにつけて過ごします。
そして春の使者であるコウノトリの姿を見たら、花や実のなる木にそのマルテニッツァを結びつけ、その年の健康と幸せを祈願するのです。
ババマルタはすべての人が楽しみにしている一大イベントで、2月中頃から路肩や店先にマルテニッツアの売店が並び、皆たくさんのマルテニッツァを買い込んでこの日に備えます。
伝統的な紅白の房のものと共にキャラクターのマルテニッツアもあり、子供たちもそんな様々な飾りをもらって身につけるのをとても楽しみにしています。
ババは「おばあちゃん」、マルタは「3月」を意味し、怒ったり優しくなったり気性の荒いおばあちゃんを寒暖の差が激しい3月に例えていて、そのためブルガリア語で3月だけが女性形の月になっています。
寒い冬が去って、待ち望んでいた春の息吹があちこちで感じられるこの季節に相応しい楽しいババマルタ。親しい人から送られた飾りを身に付けることで一体感や互いの幸福を願う気持ちが重なり、春の芳しさも相まって皆穏やかな幸福に包まれるのです。
紅白のマルテニッツァと日本のお祝いごとの紅白、健康や幸せを願い祝うのはとても似ています。
日本でやればアニメ等キャラクターや奇想天外なもの、あるいはかわいいマルテニッツァがどんどん出てきそうです。
ハロウィンも日本では最初まったく顧みられず、やる人も限られていましたが、今では子供から大人まで多くの人が参加する一大イベントになりました。日本人は案外イベント好きですので、何かきっかけがあればこのババマルタの風習も広まるはずです。恋人同士が気持ちを伝え合い、絆を深める日にしたり、仕事仲間で日頃の感謝の気持ちを伝え合う日にするのはどうでしょう。
ハロウィン同様お祭りイベントとして、日本の街が紅白のマルテニッツァを付けた人々でごったがえす日が来るかもしれません。
そしてババマルタにはやはりブルガリアトップワイナリー・カタルジーナの紅白ワインがお薦めです。
ワイナリーの地下でショパンの音楽を聴かせて熟成させた
カタルジーナ・ノクターン&ソナタの紅白でナズドラベ(乾杯)!
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